ウォーターサーバーおすすめ口コミ人気比較ランキング 使って分かった選び方のコツ!

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都内在住の主婦陽子が、色々なウォーターサーバーを実際に試用した体験を基に、あなたにピッタリのサーバーをご提案します!

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私は都内在住の主婦陽子。やんちゃ盛りの3才の息子と、8カ月になる赤ちゃん(長女)、そして主人と4人暮らしです。

家の近くにおじいちゃん(主人の父)が住んでいて、毎日のように孫の面倒を見に来てくれます。

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高校までは山梨県の山間部に住んでいて、ど田舎でしたが、富士山が近くって、空気も水もキレイなのが自慢でした。

高校卒業と同時に、就職で上京して寮生活を始めたのですが、東京の水を飲んでビックリ!!

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「めちゃくちゃマズい!臭い!!飲めない!!」

地元を離れるときに、東京の水はお腹をこわすから飲んじゃいけないと親に言われていたんですが、ここまでひどいとは・・・。

さっそく、浄水器を買いに行って水道の蛇口に取り付けてみたところ、臭さはなくなりましたが、田舎のおいしい水とは程遠い、味気ない水でしたね。

東京育ちの会社の同僚は、みんな平気で水道の蛇口から水を飲んでいて、誰も水がマズいとは言っていなかったのが不思議で仕方なかったです(笑)。

でも、毎日浄水器の水を飲んでいるうちに、わたしもその味にだんだんと慣れてきて、気にならなくなりましたし、冷蔵庫にいつもペットボトルの水を入れておくようになったので、お風呂上りなどはこの水を飲むようになっていました。

「都会では、水はお金を出して飲むもんなんだなぁ~」

なんて思っていたのが、今では懐かしいです。

ウォーターサーバーとの出会い

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社会人になってから3年目、25才の時にわたしは結婚しました。

赤ちゃんができてからは、食べ物や飲み物の安全性にめちゃくちゃ気を遣うようになりました。

野菜は有機野菜中心にしましたし、冷凍食品やインスタント食品のように添加物が多いものは避けました。

もちろん、飲み水も変えましたよ。

わたしが飲む水は、すべてスーパーで買ったペットボトルのきれいな水で、主人は浄水器の水でガマン(笑)。

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料理に使う水も、それまでは節約のために水道水を使っていましたが、なるべく浄水器の水を使ってからだに有害な物質を取り込まないように徹底してきました。

ちょうどその頃、先輩ママの家に遊びに行ったときに、ウォーターサーバーに出会ったんです。

ウォーターサーバーって、オフィスとか病院で使うものだと思っていたのですが、家庭用もあるなんて!

お水の味はとっても甘くて、実家の近くにあった湧水を思い出しました。

「うちのリビングにも置きたい!」

と思いましたが、サーバーに取り付けるボトルがとても重いらしく、妊婦だったわたしには無理・・・。

主人は仕事で忙しく、夜は遅いし土日も仕事という日が多いので、子どもが生まれてからウォーターサーバーを自宅に置こうと決めたのでした。

この時期は、スーパーで2リットル入りの水を何本も買って、冬でも汗だくになりながら10分以上自宅まで歩いていました。

車がある家の人がうらやましかったですね・・・。

わが家にサーバーがやってきた!

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長男を出産して、おじいちゃんが出産のお祝いをくれるというので、わたしは迷わずウォーターサーバーを選びました。

これで、あの買い物の苦痛から解放されるし、何よりも、おいしい水が自宅でいつでも飲めるので、主人もわたしも大喜びでした。

ちなみに、主人の会社でもウォーターサーバーは設置されていて、自宅の水とは味が全然違うことは知っていたらしいのです!

わが家が選んだウォーターサーバーは、「クリクラ」というメーカーさんのものです。

ホームページでいろんなサーバーを見比べましたが、どこを比較していいのか分からなくって、結局、

「テレビコマーシャルで見たことがある」

「子どもの大好きなアニメキャラクターが、イメージキャラクターになっている」

という単純な理由で決めちゃったのでした。

これが、後々の失敗につながるとは・・・。

クリクラのウォーターサーバーが自宅にきてからは、水を飲むのが楽しみになって、外から帰ってきたら真っ先にサーバーのところに行って、のども心も癒されていました。

赤ちゃんのミルク用のお湯としても使えるのも、とっても便利でしたね。

ウォーターサーバーからは、熱湯と冷水、両方出るので、粉ミルクを溶かすのに最適な温度のお湯が作れます。

冬の寒い夜なんかは、わざわざキッチンまで行ってお湯を沸かさなくてもいいので、育児も本当にラクに感じていましたね~。

それに、赤ちゃんがいると、ゆっくりコーヒーを飲んだりする時間が取れませんけど、ウォーターサーバーのお湯を使えば、インスタントコーヒーでもワンランク上の味が楽しめちゃいます!

わたしの不注意で危うく大事故に!

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クリクラのウォーターサーバーがきてからは、水のおいしさと便利さだけに気を取られていて、安全性についてはあまり考えていませんでした。

小さい子が間違って熱湯を出さないようにする、チャイルドロック機能が取り付けられていることは、サーバーを設置するときにクリクラのスタッフさんから説明を受けていました。

でも、うちの場合は、まだ赤ちゃんだし、今の時点ではそんなに気を遣わなくていいな、なんて思っていたんです。

ところが、幼稚園の子供がいる友達が遊びに来たとき、その子がウォーターサーバーにぶつかって、ボトルが倒れそうになっちゃったんです。

たまたま、サーバーの近くに友達がいたので、ボトルを押さえて事故には至らなかったのですが、お湯があふれたり、ボトルが落下したりしたかもしれないと思うと、ぞっとしました・・・。

それからは、ウォーターサーバーを置く位置をリビングからキッチンに変えましたし、壁に穴をあけてワイヤーでサーバーを固定しました。

自分の不注意だというのは認識しているんですけど、ウォーターサーバーがこんなにも不安定で危ないものだとは、思いもしませんでしたね。

それに、チャイルドロックも使っているうちに緩くなってきましたし、いろいろなデメリットがあることにも気が付き始めました。

でも、一度、ウォーターサーバーがある暮らしを知っちゃったら、そうカンタンには手放せません!!(笑)

ウォーターサーバーがわが家にやって来たときに赤ちゃんだった息子は3才になり、家族も1人増えたということもあって、本当に安心して使えるウォーターサーバーを探そうと決心!

インターネットで気になったウォーターサーバーを徹底比較するだけでなく、実際に使ってみて安心できるウォーターサーバーを体験することにしました。

もちろん、水代やサーバーのレンタル代、電気代などの費用や、水のおいしさ、サービスのポイントなども徹底的にチェックします。

どうせなら水に関する知識も覚えちゃえ!

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普段、わたしたちは当たり前のように水を飲んでいますが、健康や美容にどのような関係があるかは、あまり意識していませんよね?

わたしもその一人でした。

でも、ちょっと知識を身に付けるだけで、病気の予防やアンチエイジングに役立つのが水です。

インターネットや本でも、水に関する情報はたくさん見つかりますが、機会がないと覚える気にはならないものですよね~。

そこで、ウォーターサーバーの体験レポートを公開するだけでなく、健康や美容に役立つ知識や、知っていると役立つ水の情報なども、たくさんまとめることにしました。

このサイトの記事を読めば、

「家族みんなが健康になる!」

「女性はみんな10才若返る(笑)!」

と思います。

体験レポートは、裏の裏までチェックしていますので、みなさんにピッタリのウォーターサーバーが見つかるハズですよ!!

水の健康科学-ウォーターサーバーの選び方-

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ここからは「水野健康科学」と題してウォーターサーバーの選び方をより専門的に取り上げていきます。

元飲料メーカー研究員の方に解説いただきました。

 

(1)ウォーターサーバーを選ぶときに考えること!

最近、体に良い美味しい水をいつでも自由に利用できるウォーターサーバーを設置する家庭が増えています。

天災によってライフラインが寸断された際の水の重要性が見直されたことも大きく影響しているのかもしれません。

しかし、災害対策であればウォーターサーバーまで設置する必要ありません。

2L入りのペットボトルの水を購入して保管しておけばよいわけですし、未開封であれば最低でも1年の賞味期限があります。

ウォーターサーバーの利用者が増加しているきっかけは災害対策かもしれませんが、原因は他にもあります。

ウォーターサーバーを設置することで、冷たい水と温かいお湯をいつでも好きな時に手軽に利用できるということもメリットの一つです。

体への水分補給、料理への利用、赤ちゃんのミルクなど、TPOに合わせて手軽に美味しい安全な水を入手できるということが最大のメリットということです。

機械を設置するだけで、重い水を運ばなくても定期的に宅配してもらって気兼ねなく使うことができます。

ところが、ウォーターサーバーを供給するメーカーも20社以上あり、いざ設置しようと思ってみてみるとどれを選ぶか迷ってしまいます。

ウォーターサーバーを選ぶ際に悩む点として、以下のことが挙げられています。

電気代

冷水と温水がいつでも供給できるということは常時電源がオンになっている機械を設置する必要があり、電気代がかかります。

標準品のサーバーはほとんどの会社が無料レンタルとなっています。

従って、設置する費用は掛かりません。

懸念される維持するための電気代というのは、導入するサーバーによって違いはあるものの電気ポットの電気代とほぼ同じくらいで1,000円前後です。

冷水も出ることを考えると、電気ポットよりもお得といえるのかもしれません。

ただし、年に一度はメンテナンス費用として5,000円程度を必要とするところもあります。

メーカーによっては無料でメンテナンスをしてくれるところもあるようですし、機械そのものが自動的にメンテナンスをするシステムを導入しているところもあるみたいです。

この点は、ウォーターサーバーのメーカーを選択する際のポイントと言えるかもしれません。

水そのもののコストパフォーマンス

水の値段はというと、スーパーマーケットで販売されている2Lのペットボトルで安売りを探せば税別で70円前後で購入することができます。

サーバーに供給する水はというと、平均的には2L当たり160円前後です。

500mL入りのペットボトルで購入するよりは安いですが、2Lでまとめ買いすることを考えると倍以上ということになってしまいます。

ただし、スーパーマーケットで箱買いすると、自分で運ばなければなりません。

従って、水の値段というよりも、労務費に対する考え方次第かと思います。

設置スペース

病院や薬局の待合あるいは公共施設などで見かけるサーバーの機械をみると、結構大きくて設置場所を考える必要があるということが懸念される方も多いようです。

サーバーを設置する場所は台所やリビングが最も多いようですが、飲むときのコップが置いてある、すなわち、台所の空いた場所に設置する家庭が最も多いようです。

メーカーによっては卓上型のサーバーを提供しているところもあります。

設置スペースを確保できないようなご家庭では、電気ポットのスペースにちょっと大きめの電気ポットのような形で設置するケースもあるようです。

また、有償ですが、インテリアとして利用できるようなハイカラなサーバーを提供するメーカーもありますので、リビングへの設置も問題ないと思われます。

危険性

水が重いだけに、機械が倒れたりすると子供が怪我をするのではないかということを懸念する方もおられるようです。

水のボトルに入っている量にもよりますが、形態的には安定な構造をしていますので水の重量によって転倒しにくくなるということです。

心配であれば、転倒防止用の金具がついているものもありますし、ホームセンターなどで購入できる地震対策グッズでも対応できます。

また、お湯の温度は85℃程度ですがお湯のコックにはチャイルドロックなどの安全性が配慮されているサーバーを選べば、小さなお子様のやけどを心配する必要はなさそうです。

賞味期限

水の容器をみると大きくて、開封後の賞味期限内に飲みきることができるのかが心配される方も多いということです。

供給される水の賞味期限というのは、一般的には開封後は2週間、未開封では1年に設定されています。

通常のペットボトルで購入する水と差があるわけではありません。

ただし、水道水のように塩素が含まれているわけではありませんので、ミネラルウォーターというのは腐敗しやすい水です。

直接口を付けるわけではありませんので、普通に500mLのペットボトルで飲む水よりはリスクは少ないと思われますが、開封後はリスク回避のためにできるだけ早く消費した方が良いということは言うまでもありません。

ほとんどのメーカーは、1セットで24L程度の水を宅配にて購入できるようにしています。

人が一日に摂取する水分というのは2.5L程度と言われています。

その中には、野菜や果物に含まれている水分もありますし、食事に含まれている水分もあり、全てが直接飲む水とは限りません。

例えば、飲み水として1日に利用する量を500mL、コーヒーやお茶あるいは料理に500mLを使えば、一人で利用しても1セットが1ヶ月で無くなっている計算になります。

すなわち、最低でも1ヶ月に1セットを消費することは、そんなに難しいことではないということです。

また、サーバーの形状にもよりますが、1本当たりの容量は7,8Lから12L程度ですので、開戦後の賞味期限である2週間というのも十分にクリアできる範囲ということです。

もちろん、水道水で問題ないところは水道水を利用すればよいわけですから、コストパフォーマンスとの兼ね合いで利用する量もコントロールできます。

二人以上で利用しても、1ヶ月に1セットで足りるということもあるかもしれません。

利用者の数やウォーターサーバーの水を利用する場面に合わせて、毎月決まった量を1ヶ月分として届けてもらうようにすれば賞味期限の問題は気にする必要はないということです。

水の種類

ウォーターサーバーで供給されている水には、基本的には、日本人の生活に合った軟水が供給されますが、天然水を使用したものとRO水を使用したものがあるようです。

また、少し割高になりますが、バナジウムという特殊なミネラルを含む水もあるようです。

ウォーターサーバーを導入しようと考えるときに悩む点はたくさんありますが、水そのもののことが最もわかりにくいという人が多いようです。

普段から当たり前のように飲んでいる水ですが、自分が思っている以上に水に対する知識の不足を痛感するようです。

そこで、水に関する情報を補うために、水の働きや必要性、あるいは、水に含まれるミネラルのことなどを科学的に解説していくことにします。

(2)人の体における水の重要性とは?

水は、動・植物や微生物にとって生命の源となる大切な構成成分です。

人間の生活における水の使用を考えると、生命維持のための飲み水をはるかに上回る量の水が使用されています。

地震災害で被災者の方々は電気や食べ物の不足だけでなく、生活用水を確保することができずに困ったというのは記憶にも新しいところです。

圧倒的に多いのが風呂に使われる水ですが、食材や食べた後の食器を洗浄するために使われる水もあれば、排せつ物を流すために使用される水もあります。

これらは生活用水と呼ばれる水であり、水道普及率の高い日本ではそのほとんどが水道水を利用しています。

以上のように、人が生活する上で大切な水ですが、中でも、生命を維持する上で重要なものが飲み水です。

断食ダイエットで食べ物をカットしても水分補給が推奨されています。

植物のように短期間の水の不足で枯れてしまうようなことはありませんが、水分の補給を断つこと自体が健康を害することにつながるということです。

水の衛生状態が悪い地域や乾燥しやすい砂漠地帯では、水は貴重品で生命維持に必要な最低限の飲み水を安心して飲むためには高い料金を支払ってでも購入するしかないというところもあります。

太陽光がサンサンと照りつける真夏に水分を補給することなく活動していると、熱中症を発症することになります。

また、食中毒を起こすと酷い下痢症状を示し、大腸で水分を吸収する暇もなく体外に水分が排出されます。

水の供給が不足したり水の過剰な排出が起こったりすると、脱水症状と呼ばれる症状に襲われます。

軽いときには、皮膚の乾燥が進んでしまったり、便秘の頻度が高くなったりするなどの身体的な症状がある程度です。

また、精神的にはイライラして怒りっぽくなるといったことがあります。

ところが、度を過ぎると、頭痛、立ち眩みや意識障害が起こってしまい、それに伴い全身から力が向けてしまうような状態になります。

もちろん、食欲は減退しますし、吐き気や嘔吐が起こることもあります。

熱中症では、唇や顔の皮膚が乾燥してカサカサになることもあります。

脱水症状が現れたときには、適度なミネラルを含む水を摂取することが大切です。

飲む水が入手できないときには体が干上がり、乾燥しやすい体の部位では骨格にそった形状に近づいてくることになります。

人の体の中の水分というのは、成人で体重の55%から65%程度と言われています。

ちなみに、痩せている人というのは体の水分が少なそうに感じるかもしれません。

しかし、実際には痩せている人は太っている人よりも体脂肪の重量が少なくなっているので、体の中の水分の割合は高くなってきます。

また、筋肉量の少ない赤ちゃんでは体の中の水分は80%とされており、水分の摂取そのものが減ってきている高齢者では50%程度と言われています。

水分が大切なのは動物だけではありません。

植物では部位によって違いはありますが、最も水分の多い葉では90%以上が水分です。

ゴボウやニンジンなどの一見水分が少なそうに見える根菜でも、80%程度の水分が含まれているそうです。

水が生命活動において重要な意味を持つのは何故でしょうか?

その答えは、水が液体であるということです。

固体の中を移動するためには運動器官が必要ですが、液体そのものが流れている状態であればその流れに乗せて物質を運搬することが可能です。

人の体を水分の30%程度は、体内を循環している血液やリンパ液あるいは細胞と細胞の間をつないでいる細胞間水を含む細胞外水と呼ばれる水分です。

人の体に必要な栄養素や老廃物には水に溶けやすいものと溶けにくいものがあります。

溶けやすいものは血液やリンパ液中の水分に溶かして、運ぶことができます。

油に溶けやすい物質も、ミセルと呼ばれる微粒子にして血液の流れに乗せて運ぶことができます。

すなわち、血液やリンパ液などの体の中を循環する水分によって栄養素を必要とする場所まで運び、体の中の組織で不要となった物質を体外に運び出すことができるというわけです。

血液やリンパ液以外の体の水分というのが、組織を構成している一つ一つの細胞の中の主成分である水です。

栄養素や代謝産物は水の力を介して酵素やビタミン・ミネラルと反応して、代謝が円滑に行われることになります。

細胞の中では流動こそありませんが、サイズが小さい細胞内では、分子同士が引き合う引力のようなものでも十分な移動距離が確保できます。

また、体の中を循環している血液という水分の重要な働きの一つに、体温調節があります。

人の体温は36度から37度ですが、体温が2度上昇するだけで体の中の機能に異常が起こってきます。

身体の組織の機能障害が一定時間継続すると、それが原因となって死に至るという可能性も十分に考えられます。

人の体内にある酵素タンパク質は、体温付近で高い活性を発揮するようになっています。

また、特殊なタンパク質でない限りは、40度を超えるとタンパク質の変性が起こってきます。

一方、体内に存在する脂質は温度上昇とともに流動性が上昇し、脂質で構成される細胞膜が柔らかくなることによって形状維持が困難になったりすることも考えられます。

長時間外部から熱が加えられることで、体内の水分が蒸発し過ぎるために脱水症状が現れ始めるというのが熱中症です。

水の供給不足によって体内の水分が不足して汗の量が減少すると、外部からの熱を抑えることができなくなります。

身体の表面に近いところから順次熱上昇が起こり始めることになります。

熱が血管に届くようになると血液の温度が上昇して、外部からの熱が全身に回ることになります。

細胞が正常に機能する温度を超えることによって、頭痛や吐き気あるいは意識障害といった熱中症が重症化した時の症状を発症することになります。

また、急激な気温の低下や長時間の冷房などによって手足の先が冷えてくると、血流を活発にして末梢の毛細血管に血液が行き渡るようにすることで冷えの解消を行っています。

末梢の血管が細い場合や血流を上昇させるのが困難な人では、手足の先まで血液を循環させることができませんので冷え症になってしまいます。

飲み水だけではなく、原料や道具の洗浄、身体の洗浄、排せつ物を流すなどに使用される生活用水は人の生活において大切ではあります。

しかしながら、栄養素の輸送や老廃物の排出あるいは体温調整の観点から考えると、飲み水の確保というのは人が生きていく上で重要であるというわけです。

(3)体の中の水の出し入れのコントロールについて

体の中への水の補給は、主に口から行われます。

口から入ってくる水というと、水をそのまま飲む場合もありますし、お茶やコーヒー・紅茶、あるいは清涼飲料水として摂りいれる場合もあります。

様々な食材に含まれている水分や調理する際に使用される水も、外すことができません。

そもそも、食材である肉や野菜にはもともと含まれている水分もあります。

肉類では50%前後が水分ですし、野菜の水分はというとほとんどが90%程度ということです。

一見すると水分が少なそうなゴボウやニンジンといった根菜でも、80%程度が水分です。

様々な形で体に入ってくる水分ですが、個人差や気候の影響はあるものの、1日に摂取される水の量というのは、2Lから2.5Lと言われています。

それに対して、体から排出される水はというと、尿や汗はほぼ100%が水分ですし、排便にもかなりの水分が含まれています。

排出される水分の配分はというと、尿として排出される水分が最も多く1Lから1.5Lと言われています。

案外多いのが呼気に含まれている水分で、1日に1Lから1.5Lと言われていますが、肺活量や運動状態に依存しています。

寒い日には白い息を吐いたり、硝子に息を吹きかけるとガラスが曇ったりすることからわかるように、人が吐き出す息の中には大量の水分が含まれています。

吐く息が白く見えるのは、気体である水蒸気として存在している水分が急激に冷えることによって肉眼で確認できるサイズの液滴に変化しているからです。

呼気から1日に排出される水分量というのは1L前後であると言われています。

次に多いのが汗ということで、1日におよそ800mLの汗が様々な目的で排出されています。

排便に含まれる水分というのは、体の中で分泌と再吸収を繰り返して残った最終的に残った水が便として排出されています。

1日に排出される便の量というのは食生活に依存しており、200gから300gということです。

従って、便として排出される水分というのは150mLから200mLぐらいということになります。

排便の水分は便の状態、簡単に言えば、便秘か下痢かによって変化しますが、健康的な便では75%程度が水分です。

下痢が酷くなって水様便を排出するような状態では、90%以上が水分である場合もあります。

粘膜に潤いを与える水分も体の中から供給されていて、外界に接触している粘膜からは水分の蒸発がありますし、眼球を潤している涙もほとんどが水分です。

しかしながら、粘膜や涙で排出される水分というのは、1日に排出される水分量から考えるとほんの僅かです。

本来、健康な状態の人の体内に入ってくる水と体外に出ていく水の量というのは、体内の水分量を保持するためにバランスが取られています。

例えば、気温や運動量の影響によって汗として排出される水分が増加すると、尿の量が減ってきます。

そのコントロールをしているメインの臓器というのが、腎臓です。

腎臓は血液中の成分を指標にして、成分濃度が濃すぎる場合には体に戻す水分の量を増やしますし、水分の過剰摂取により血液量が増加しているケースや成分濃度が薄すぎる場合には尿の排出量を増やします。

ところが、突発的な外的な状況変化によって水分排出量が急激に変化すると、水分の調節システムが間に合わなくなる可能性が出てきます。

もちろん、腎臓の機能そのものが低下してしまうような病気であれば、身体の水分を調節するシステムそのものが機能していないこともあります。

典型的な状況というのが、熱中症や多尿や頻尿といった症状です。

炎天下で長時間運動することで、水分を補給することなく汗の量が増加してしまうことで体の水分が不足することになります。

その結果、脱水症状を起こすことになりますが、高齢者や赤ちゃんのように調節システムが弱い人の場合にはリスクも増加します。

高齢者の体の水分は50%程度と若者に比べて少なくなっていますので、体の中を循環する血液やリンパ液の量も減少し、代謝が低下する傾向があります。

身体の水分が少ない状況で通常よりも大量の発汗があると、脱水症状を起こすリスクも増大するというわけです。

また、高齢者に多いのが多尿や頻尿といった症状です。

家から出ることが減少している高齢者の場合には汗をかくことが少ないので、どうしても尿の量が増加する傾向になります。

また、腎臓が機能していないために尿の量が減少してしまうと、補給された水分が逃げ場を失い細胞間液として体に溜まり体がむくんでくることになります。

以上のように、体内への水の出入りというのはバランスを取ろうとはしますが、きっちり収支があっているわけではありません。

夏の暑い日には皮膚からの水分の蒸発が激しく、身体が大量の水分を欲することになります。

また、塩分の多い食べ物、すなわち、塩辛い食べ物を食べると血液中のナトリウム濃度が上昇するため適正値に戻すために水分の供給を体が要求することになります。

体の内部では入ってくる水分量が増加すれば尿か汗が増加しますし、入ってくる水分が少なくなれば体を維持する水分を賄うために大腸での水分吸収がアップするという形で、つじつまを合わせるようにできています。

また、排出だけを考えても、腎臓の調整システムにより、何かが増えれば何かが減るということで体の中の水分量が一定に保たれるようになっています。

適正な水分量を保つことができないようなトラブルが起こると、それが回避できるようになるまでの時間を耐えることができる体力が無ければ、命に関わるという可能性もあります。

命が無くなることは無いまでも、水の需要と供給のバランスが崩れた状態が長期間続くことによって、体のあちこちでトラブルが発生することにつながります。

体内への水分補給の不足に伴う症状の中で注目度の高いのが熱中症ですが、水不足によって起こる症状というのはそれだけではありません。

例えば、乾燥肌の人が水分補給を怠ると、皮膚の乾燥が進行しひび割れ、さらには出血を伴って皮膚炎を発症するようなこともあるかもしれません。

心臓機能に不安のある人や血圧が上がりやすい人が大量の水分を摂取すると、血液量の増加に伴う高血圧症につながる可能性もあります。

腎臓機能の低下している人は、水分量の過不足に伴って血液成分が大きく変化し様々な合併症を引き起こす可能性もあります。

そこまでいかなくても、身体のむくみは起こってきます。

尿に溶けて排出されるべき不要な成分が血液に戻される場合には、尿毒症を引き起こすことになります。

(4)飲み水の美味い・不味いは硬度が決め手です!

スーパーマーケットやコンビニ、自動販売機には清涼飲料水とともに様々な天然水やミネラルウォーターが販売されており、飲み水というのは他の生活用水とは別格のイメージがあります。

水には、「美味しい、不味い」あるいは「硬い、軟らかい」という区別があります。

確かに、山に登った時に見つけた湧水や清澄な川の水を飲むと「美味しい」と感じることがあります。

疲れて体が火照っているときに、10℃から15℃程度の水を飲むと冷たいというだけでも美味しく感じているところは無いとは言えません

しかしながら、湧水やそれが流れてきている上流にある川の水は、多種類のミネラルを含んでいるために、微妙に味わいが違うということがあります。

味といっても所詮は水に溶けているミネラルが影響しているだけですので、喉が渇いているときに一気に飲むと分からないかもしれません。

しかし、マグネシウムは豆腐を作るときに使用される「にがり」という呼び名からも分かるように、高濃度になると苦味を感じる成分です。

カルシウムはえぐみにつながります。

水の硬度はカルシウムとマグネシウムの量で決まりますので、硬度の高い水は美味しい水ではないということになります。

日本の生活用水の大半は、水道水で賄われています。

日本の水道水は世界でも類をみないほど技術が発達しており、飲み水としての信頼性の高い水です。

蛇口を捻るだけで簡単に水が手に入るのですから、飲み水も水道水で十分という人はウォーターサーバーの導入を考える必要はありません。

しかし、安全であるが故に殺菌には注意が払われており、殺菌目的で付加されている塩素の味がして「不味い」と感じるときが、一年の間に数回はあります。

また、震災や原発事故の関係で水に対する認識が変化し、安全で美味しい水の確保という認識が強まっていることもあります。

結果的に、天然水やミネラルウォーターをスーパーマーケットやコンビニで購入するという人も増えてきています。

洗い物やお風呂のお湯を沸かすための水は水道水でも良いかもしれませんが、口から入る飲み水や料理に使用する水というのは美味しい水を使いたいというということから、需要が増加してブームになっているのがウォーターサーバーです。

市販されている水には湧水や地下水が利用されており、採水している場所の名称がついている水がたくさんあります。

湧水の由来は地下水ですが、地下水というのは大気中の水蒸気が雨や雪として落下してきて、地面が吸い込み、様々な地層を通過して地下水の水脈に合流して構成されています。

地層を通過する際に地層に含まれているミネラル分が溶け出すことで、その地層に含まれているミネラル分が溶け出しています。

水道水でも、そのもととなる水、いわゆる原水は川や湖などの水や地下水ですので、井戸水と大きな差があるわけではなく、ミネラルが含まれています。

ただし、水道水では水道法という法律によって定められている水質基準をみちゃしている必要があります。

重金属や農薬を含んでいることはもちろんNGですが、食中毒の原因となる微生物などが入っていては水道水にはできません。

そのために適用されているのが塩素であり、夏場の腐りやすい時期には塩素濃度が高くなるために「水が塩素臭くなる」ということにつながります。

水にミネラルが含まれているということは、ポットの洗浄をせずに繰り返し水を追加しながら使っていると、ポットの内壁に白っぽい血漿が付着してくることからわかります。

水に含まれているミネラルは僅かですが、繰り返し水を追加しながらお湯を沸かしていると、僅かしかなかったミネラルが濃縮されて白い結晶として析出してきます。

ところで、水に含まれているミネラルというのは味に関係しているだけでなく、水の硬さにも影響しています。

液体の水に硬さというのは奇妙な話ですが、水の中に含まれているカルシウムとマグネシウムの量によって硬水と軟水に区別されています。

地層を構成する岩石にはカルシウムとマグネシウムが豊富なものが多く、必然的に地下水に含まれるミネラルイオンの濃度はカルシウムとマグネシウムが多くなります。

WHO(世界保健機構)の基準では、カルシウムとマグネシウムを合わせて炭酸カルシウムとして換算した時に60㎎以下のものを軟水とし、120㎎から180㎎の水を硬水、180㎎以上の水を超硬水と定義しています。

WHOの基準でいくと、ヨーロッパでは硬水が多いということですが、日本では水道水も含めて8割程度の水が軟水と言われています。

ただし、軟水と硬水の定義は国によって異なっており、日本では概ね、1L当たり100㎎以下の水を軟水、200㎎以上の水を硬水と呼ぶことが多いようです。

軟水なのか硬水なのかということは極めて大雑把なもので、水を判断するときに使用するのであれば、硬度そのもので考えるべきです。

ちなみに、火山灰の多い九州の一部や関東ローム層、あるいはサンゴ礁の多い沖縄では硬度が高くなる傾向が強く、100㎎に近い数字を示す地域もあるようです。

さて、水道水が無かった頃は井戸を掘り地下水脈を組み上げる井戸水が、生活用水のすべてであり井戸水を用いて料理が作られていました。

「その地域の水がどのような産業に向いているのか?」あるいは「料理をする際にどのように味付けすれば良いのか?」ということが、長い歴史の中で経験が積み上げられて地域独特の産業や料理が生み出されています。

日本酒の醸造では井戸水がお酒の味に大きく関わるとして、兵庫県の西宮の地下水が酒造に適した「宮水」として珍重され、西宮に酒蔵が集中しているということもあります。

日本酒の製造には麹菌や酵母が重要な働きをしますが、高等生物と同様に微生物の増殖や発酵においてもミネラルは重要な働きをしています。

カルシウムが多い水は微生物の増殖を妨げることにもつながりますので、日本酒の製造においては硬度が低く代謝に関わる多種類のミネラルを含んでいることが重要です。

その条件に合致しているのが宮水というわけです。

また、関東と関西では地下水の質が異なっているために、料理の味付けに違いが出るという味の文化にも大きく影響しています。

昆布出汁をベースにした色の薄い関西のうどんの汁に対して、鰹出汁を中心とする関東に行くと大量の醤油が入った色の濃いうどんの汁になっているのも水質が大きく影響しているということです。

京都の料理人に関東の水を使って調理してもらったところ、関東と同じような味になってしまったという検証結果もあるくらいです。

市販されている水の「天然水」や「ミネラルウォーター」という名称からも分かるように、水に含まれるミネラルが如何に重要であるのかをうかがい知ることができます。

水に含まれているミネラルの存在は、水の「美味しい・不味い」や「硬い・軟らかい」に影響するだけでなく、料理や産業といった文化にまで影響を与えているというわけです。

(5)水に含まれるミネラルの意義と水の硬度が料理に及ぼす影響

水に含まれているミネラルは体内の代謝を促進させる成分であり、代謝能力が低下してくる中高年では重要な成分です。

また、無味無臭の水に微妙な味わいを与える成分であり、水の美味しさにも影響を与えています。

しかし、飲み水として使われる天然水やミネラルウォーターというのは、それを利用した料理や飲料にも影響を与えます。

硬度の決め手となるカルシウムとマグネシウムは、タンパク質の変性・凝固を促進し、渋みやえぐみのもととなるタンニンなどのポリフェノール類と結合して析出させることができます。

また、昆布に含まれる多糖類であるアルギン酸は、カルシウムによってゲル化してしまいます。

水の硬度によって、最終的に作りだされる料理の味や食感が変わってくることになります。

軟水と硬水でどちらの方が料理に向いているというわけではなく、軟水の方が有利な場合もあれば硬水の方が有利な場合もあります。

ちなみに、最も水の硬度の影響が強くなるのが、昆布出汁の抽出です。

昆布から出しを取るには、昆布に含まれているアルギン酸のゲル化を抑える軟水の方が有効で、硬度の低い関西の水の方が良いと言われています。

料理に合わせて水を使い分けるのが理想的ですが、調理方法を工夫することで回避することができる場合もあります。

硬水を軟水に変えることはできませんが、ベースが軟水であれば沸騰させることによって硬度を上昇させることができます。

また、可能であれば、硬度不足を補うために塩を添加するケースもあります。

水の硬度はカルシウムとマグネシウムで決まりますが、水に含まれているミネラルというのはそれだけではありません。

人の体に必要なミネラルというと、骨の形成に関わるカルシウムと貧血を防ぐための鉄、あるいは、塩味に関係するナトリウムや体内のナトリウム濃度を調整するカリウムなどが挙げられます。

しかし、厚生労働省が定めた栄養機能食品として認められているミネラル類だけを見ても、カルシウム、鉄、マグネシウム以外に、亜鉛や銅も含まれています。

実際には、体の中で起こる代謝という反応には、他のミネラルが関係しているものもたくさんあります。

ミネラルが豊富に含まれているからミネラルウォーターと呼ばれるわけですが、量が多いという意味ではなく種類が豊富であるということを意味しています。

人が健康を維持するための代謝に必要なミネラルを多種類含んでいる水というのが、ミネラルウォーターや天然水というわけです。

ちなみに、マグネシウム化合物は大量の水分子を保持することが知られており、マグネシウムが大量に含まれている硬水を飲みすぎると大腸における水分の吸収が妨げられることで下痢になりやすいということになります。

便秘薬の成分として酸化マグネシウムが利用されているくらいです。

人が一日に飲む水の量というのは個人差がありますし、気象条件や運動量といった周辺環境の影響も受けます。

しかしながら、全く水を飲むことなく生活できるリミットは4、5日と言われています。

健康的な生活を送るためには、一日に摂取するべき安全で美味しいミネラルが豊富な水を確保することが非常に大切になってきます。

また、日本では水道水も含めて硬度の低い水、すなわち、とカルシウムやマグネシウムの量が少ない水が多いと言われています。

カ ルシウムやマグネシウムというのは体に必要なミネラルであると同時に、昆布などの海藻類の表面で壁を造っているアルギン酸という多糖類のゲル化を促進した り、食材に含まれるタンパク質やアミノ酸などの旨味やポリフェノールに代表される苦みなどの味に関わる成分と反応して溶解度を低下させたりすることが知ら れています。

日本では料理を作る際に、旨味の基本となる出汁を重要視します。

日本の料理は昆布に含まれるグルタミン酸や鰹節に含まれるイノシン酸を水に溶解させ、料理に旨味を加える食文化が発展しています。

出汁の原料は昆布や鰹節、煮干し、干しシイタケなどが主だったものですが、昆布を使った出汁を取る場合には軟水の方が好ましいと言われています。

硬度の低い関西の水を使用すると、昆布に含まれるアルギン酸がゲル化することなく、出汁に昆布由来のグルタミン酸を効率的に抽出することができます。

一方、硬度の高い関東の水では昆布出汁が出にくいため、鰹節が中心になります。

硬度の高い関東の水を用いると、鰹節表面のたんぱく質の凝固が促進されます。

その結果、隙間が大きくなり、鰹節の旨味成分であるイノシン酸が効率的に抽出されるとともに、生臭さの原因でもある酸化した脂肪酸も抽出されやすくなります。

生臭さを打ち消すために、大量の塩分、すなわち、醤油を必要とすることになります。

グルタミン酸が豊富な関西の出汁では少量の醤油でも十分な塩味を感じることができるということです。

結果的に、水の硬度の違いが、「関西の薄味」に対して「関東の濃い味」という味文化の差につながってしまっているというように考えられています。

味文化の問題だけを考えるとどちらが良いという優劣があるわけではありませんが、関東では塩分が多くなる傾向が強い分だけ高血圧の方や心臓に不安のある人には向いていないのかもしれません。

実際、関西の人はうどん、そばやラーメンの汁を飲み干す人が多いのに対して、関東では汁を残すような食べ方をするということもあるようです。

肉を用いた煮込み料理の場合には、硬水を利用した方が血液に含まれている余分なタンパク質を固化させて除去しやすくなりますし、抽出効率が妨げられることによって肉の旨味を肉に封じ込めることができるようにもなります。

もちろん、素材の旨味を引き出すのはミネラルだけで決まるわけでは無く、温度や素材を添加するタイミングによっても変わってきます。

加熱前から素材を入れた方が良い場合もあれば、沸騰してから素材を投入した方が良い場合もあります。

調理方法の工夫によって、水の硬度の違いをカバーできるケースもあるということです。

一方、スパゲッティを茹でる場合には、硬水の方がグルテンの変性が起こりやすく芯に硬さの残ったアルデンテにするのに適していると言われています。

また、米を炊くときには、同じ原理で硬度の高い水の方が炊き上がりを硬めにすることができるそうです。

コーヒーの抽出では、硬水を利用することによって余分な雑味が析出・除去されるので、コーヒーがまろやかな味わいになるという情報もありました。

(6)天然水とRO水の違いとは?

ウォーターサーバーの導入にあたって、コストパフォーマンスや設置場所、安全性について納得できた方が、最も困るのが供給される水の種類です。

安全で美味しい水を確保するためにウォーターサーバーを検討するわけですから、本来ならば水の種類というのは一番先に検討すべきことです。

さて、ウォーターサーバーで供給される水は、天然水とRO水という二種類に大別されます。

天然水と表示されている水は、ミネラルがナチュラルに溶け込んでいる水であり、ナチュラルミネラルウォーターとも呼ばれます。

天然水というのは自然の水といったイメージの強い水ですが、天然と呼ばれていても汲み上げた地下水や湧水をそのまま飲料用として販売しているわけではありません。

ろ過や沈殿によって不純物を除去し、加熱殺菌を施して飲み水として利用可能な状態にされています。

一方、RO水というのは、水に含まれているミネラルをRO膜によってほとんど除去した水のことを言います。

天然水をナチュラルミネラルウォーターと呼ぶのに対して、RO水はピュアウォーターと呼ぶ場合もあります。

天然水には必ずしもヒトの健康に必要なミネラルだけが含まれているとは限りません。

セシウムや放射性ヨウ素といった放射性物質、あるいは、ダイオキシンやトリハロメタンといった環境ホルモンなどを含んでいるケースもあります。

通常のろ過や沈殿では除くことのできないリスクを完全に除去した極めて安全な水が、RO水と呼ばれる水です。

リスクをゼロにするためにRO膜を利用するわけですが、リスクのある物質とともに必要なミネラルもなくなります。

従って、美味しさという意味では、天然水には劣っていると言えるかもしれません。

結論としては、ウォーターサーバーの水を選択する基本は、美味しさと安全性を天秤にかけてどちらを選択するかということになります。

もちろん、天然水でも安全性については十分検査されていますので心配することはありませんが、原発事故の関係から徹底的により安全性を追求するためにRO水を利用したいという方も居られるようです。

原発の近くにお住まいの方はどうしてもRO水に偏ると思いますし、料理やコーヒー・茶といった嗜好品に利用したい方は天然水にこだわる方が多いと予想されます。

赤ちゃんのミルクのためにと考えるご家庭では、RO水を選択することになるのかもしれません。

ウォーターサーバーの水を利用する目的や生活環境を十分に考慮して選択する必要があります。

日本のように上水道が発達している国では、水道水でもある程度の安全性はキープされています。

マンションなどのように屋上のタンクに一度貯めておいて各家庭に供給するようなケースでも、定期的な水質検査は行われているはずです。

従って、料理用の水も含めてすべての飲料水をウォーターサーバーの水に頼るのではなく、場合によっては水道水と併用するのも一つの手段かもしれません。

水道水の水で最も気になる味というのは、殺菌目的で加えられる塩素です。

塩素は沸かすことによってある程度除去することが可能です。

手間は別として、湯冷ましを作って冷蔵庫に保管すれば、ミネラルウォーターの代替品として利用することも出来ます。

  • 天然水

主に湧水や地下水を汲み上げた水を利用しますが、川の水でも地下水から発生した湧水に近い上流の水はナチュラルミネラルウォーターとすることができるものもあります。

湧水というのは地層のずれなどによって隙間ができて、地下水が湧き出している状態です。

地下水は、地表に降り注いだ雨や雪が地盤に浸透して、地下水の水脈に到達した水のことを言います。

雨水や雪どけ水というのは大気中の水蒸気が空気中を漂っている微粒子を中心に結露したものであり、雨粒や雪の中にはミネラルはほとんど含まれていません。

地盤を通過する間に地層に含まれているミネラルが徐々に溶けだし、地下水には豊富なミネラルが含まれることになります。

地層の構成は土地によって異なっていますので、地下水のミネラル構成というのは産地によって異なってきます。

天然水を選択する際には、何処の水が利用されており、含まれているミネラルにはどのような特徴があるのかということを注目する必要があります。

当然ですが、水脈が地面の奥深くにあればあるほど、溶けているミネラルの量も増えます。

従って、カルシウムやマグネシウムが豊富な地層を保有し、地下水の水脈が深い位置にある場合には、地下水や湧水は硬水となる確率が高くなります。

もっとも、日本では欧米に比べると水脈が浅く、カルシウムやマグネシウムが多く含まれる天然水というのは非常に少なくなっています。

特に、シリカが主要成分である砂岩や花崗岩の地層が中心となる南アルプスや六甲では、天然水の硬度は低いものとなります。

一方、石灰岩の多い山口県ややサンゴの多い沖縄県、あるいは、関東ローム層のような火山灰が堆積した地層を持つ地域では、天然水の硬度も高くなってきます。

RO水

「RO」というのはReverse Osmosisの頭文字を取ったもので、日本語では「逆浸透圧」という意味があります。

ミネラルのような低分子を通過させることができる膜を挟んでその両側に成分の異なる水を流すと、その成分は濃度の濃い方から薄い方に移動します。

最終的には、両方の水に含まれている成分の濃度が同じになるまで移動します。

これが浸透圧と呼ばれる現象です。

ところが、RO膜で処理する場合には、薄い方から濃い方へと一方通行で移動しますので、片方の成分濃度がどんどん減少することになります。

RO膜というのは、海水を淡水化し飲料として利用できるようにするために1950年代にアメリカで開発されたものです。

圧力をかけることにより膜を介した物質を逆向きに移動させますので、物質を受け取る側の濃度が上昇することでより強い圧力を必要とします。

海水中の塩の濃度は3.5%程度ですが、RO膜で処理すると0.01%程度まで下げることも可能だそうです。

もちろん、ミネラルなどの低分子物質だけでなく、細菌やウイルスも除去することが可能です。

また、RO水の欠点とも言えるミネラル不足を補うために、RO水で安全性をキープした後に必要なミネラルを加えた水を供給しているウォーターサーバーのメーカーが多いそうです。

この場合には、宣伝は別として、表示はRO水ではなくミネラルウォーターとなるそうです。

RO水を造るためにはRO膜ろ過システムが必要ですので企業側の初期投資は必要になりますが、採水地を限定する必要がなく人工的にミネラルを加えたとしても最終的なコストは安くなるそうです。